珍しいスポーツ

eスポーツは、一般の人にとってなんとも珍しいスポーツではないでしょうか。コンピューターゲームを複数の人で対戦するeスポーツは、世界ではすでにメジャーなスポーツとして根付いており、競技人口は約1億数千万人に達しているとも言われています。人と人がリアルタイムで技術を競い、タイトルごとのリーグ戦や世界大会が開かれています。

一方で、日本ではまだまだ認知が広がっていないのが実情かもしれません。アーケードの対戦型格闘ゲームが中心だった日本のゲーム大会ですが、大会の賞金やスポンサー収入を得て世界で活躍するプロゲーマーも誕生しています。そんな中、その動きがパチンコ・パチスロ業界にも影響を及ぼしています。

2019年12月、パチンコ・パチスロメーカー大手のサミーは、パチンコ、パチスロの技術を競う大会として「P-SPORTS(ピー・スポーツ)」を発足しました。その第一弾として、2020年、優勝賞金331万円をかけた「超ディスクアッパー選手権」を開催しました。そして、2021年、第二弾として「超ディスクアッパー選手権 HYPER」を開催し、2022年1月には決勝大会が行われました。尚、決勝大会の模様はYouTube公式・サミーチャンネルにてアーカイブ配信されていいます。同社は、大衆娯楽のパチンコ・パチスロの新たな遊び方をカタチにし、「遊技におけるスキル(技術)を中心に『スポーツ』と捉えた『今までにない新しい競技カルチャー』」を目指していると語っています。世界一のビタ押しレベルを競い合う大会を作り、パチスロにスポーツというイメージを持たせようとした発想はなかなかすごいと思います。

しかしながら実際、パチンコやパチスロのプロとして、大当りを簡単に取れたり連チャン率を飛躍的に伸ばすような攻略が許されて行った場合には、パチンコ店と打ち手の共存は難しいと思います。この「P-SPORTS」が今後どのように業界に影響していくのか興味深いところです。

Yoshi

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